いねむり先生2011/09/10 23:01

 伊集院静の「いねむり先生」を読んだ。
 作家・色川武大(マージャン小説等のペンネームは阿佐田哲也)への
敬愛を書いた自伝的な でも小説。
本
 伊集院が取材に対し「小説ですからフィクション90%
大好きな先生ですから真実90%」と言ってるのが
何かこの小説の味わい、妙を言いあてているように感じた。

 伊集院が新婚の女優である妻を病気で亡くし、
心の闇からなかなか抜け出せず
お酒とギャンブルに明け暮れているとき、
先生と出会い二人で競輪の旅打ちをしながら
少しずつ自分を取り戻していったこと。
 先生は一度も何かを強要せず「大丈夫だよ」という。
 どんなときも、
どこかに必ず自分を助けてくれる人がいるという事実。
 伊集院も色川も自分の中の狂気と共存しながら
「自分はだれかとつながりたい。
人間に対する優しい感情を失いたくない」
そうしたふれあいの中でゆっくり立ち直っていくお話。
世論や常識にとらわれない自分の目の優しさを磨けってことかしら。
 
我が生後6カ月を迎えた
風呂上がりのいねむり先生!
我が家のいねむり先生
よき人生を!


月下美人と月2011/09/14 00:00

 残暑、きついですね。ヘロヘロ~((+_+))
ぐしょぐしょで疲れきっている鏡も怖いわたし。
せめてお花をきれいにしたいけど
草と共存状態から抜け出せない。(-"-)
 そんな中、軒下の月下美人ちゃん
月下美人1
二鉢が
昨日の中秋の名月に併せ
中秋の名月
14個の
月下美人2
乱れ咲き。
そして今日は何と17個!!
月下美人3
明日も2~3個は咲いてくれそう。
 来年春過ぎには必ず土替えして
根っこに休息してもらうからね。
 ほんとにありがとう!!


夜に咲く花2011/09/16 14:38

 月下美人に引き続き
昨夜は柱サボテンの花が
柱サボテンの花
咲いた。
こちらは大輪でも匂いはしない。
 連続19時頃オマゴチャンたちを送り届けて
帰宅する坂道で観る月が下に落っこちそうなほど大きく重く赤く
見とれていたのですが
夜咲く花たちも
柱サボテンの花
月にひっぱられるのかしらん。

それだからって訳でもないけど
いや、そうかもしれない。(苦笑)
あと5年で終わる保険が不安になって
(長生きするかもしれないし、、)
苦しい財布からも一つ終身保険に加入することにした。


「昔日の客」を読んで2011/09/19 23:28

「昔日の客」
  関口良雄著
 全然知らない人ですが
タイトルの言葉と本の装幀の美しさ、さわり心地の優しさに
2200円と言う定価に手がしばし逡巡しつつ、
うきうきわくわくドキドキ買った。
 (↑後ろ表紙)
 東京大森の古本屋「山王書房」店主の随筆集。
古本屋でなかなか手に入らないけど読んでみたい人が多く
高値になっていると言うので
心を痛めたご子息、奥様、夏葉社の島田潤一郎さん等が
平成22年に32年ぶりに復刊された本のようです。
 筆者は大正7年生まれで、
多くの有名作家との交流も魅力ですが
「最後の電話」って小話に著者の魅力を感じた。
 入院している作家の尾崎一雄を見舞いに訪れた時、
何か面白い話はないかと問われ
奥さんが厠に入っているときの音が
哀切限りない響きに聞こえたと言うくだり、、、、。

「女房のゆばりの音や秋深し」
 関口さんの優しさ、強さ、、太さ、切なさ、
ちょっと感じるエロチズム(艶味)が
何とも魅力的に感じられた。
 全く偶然出会えた、心地よい本だった。
 
 さて、今年1月、
友だちの最後の残りお蔵、着物生地で、
単衣の着物を頼んでいたのが
「出来上がったから取りにおいで」
言うことで行って来た。
生地代2万円、仕立て代1万円で作っていただいた
私最後の新調着物。
なぜうまく着られもしない着物にこだわるか。
自分でもよく解っていないけど、
大切にしたい感性が隠されている気がするからかしらん??

しかし、あまりの蒸し暑さに我慢できず、
汗染みがつくのも気になって、着付け練習だけで
すぐ脱いじゃいました。




秋を感じるウオーク2011/09/25 01:20

 左足首の具合は完全復調ではないけど
少しましになってきているので、
サポートタイツを履いて
久しぶりにゆっくりウオークをしてきた。

 場所は滋賀・坂本の日吉大社とその裏山(三石岳手前で折り返す)
帰り道一度ズリッとすべってひざを少し擦り剝いたけど
足首に負担負荷の違和感はあまりなかったから一安心した。

吹く風に初秋の心地よさを感じ、
萩の花
萩の花
、彼岸花、
彼岸花
芙蓉が
芙蓉の花
心をなでてくれた。

日吉大社散策で今回初めて包丁塚に
包丁塚
気づいた。
かまどの神様、食の神様に手を合わせ、
美味しいものが作れますように~~~。

着物でうろうろ2011/09/26 01:02

 窓から入る風が少しひんやり心地よい日曜の朝。
何となくそわそわそわそわ。(苦笑;)
 猫ちゃんにご飯をやり、真夜中洗った洗濯物を干し、
大急ぎで朝ごはんの味噌汁と出し巻き卵を作り、行くぞぅ~(苦笑;)
 40分で着付け、
今年の定番っぽい足向き、御池界隈うろうろ散策。

 文化博物館でアメリカのコレクターからお借りした
「帰ってきた江戸絵画」を
チケット
観てきた。
二週間ほど前は駆け込みで相国寺の美術館。
こちらはドイツハンブルグ美術工芸博物館所蔵の
浮世絵展を観たのですが
どちらも外国の方がコレクションとして買い帰ったもの。

 それでも日本の眼線の独自性、伸びやかさを感じ、
よくぞ保存していただいたと思う気持ちと、
私たちがきちんと過去の文化を教育されていないという、
複雑な気持ちが混じった。
 しかし、本物はやはり!撮られた写真とは違いますね。
エネルギーを感じます。