歌舞伎・東海道四谷怪談を観てきました2019/09/17 16:20

 

南座
 
 謀反でお家取り潰しとなった家臣たちのその後。
下級武士(浪人)や下層民となり
落ちていく業と憎しみ、
ねたみや弱さの中、
どんどん登場する皆が欲の怖さというか
悪のスパイラルにはまっていくいくさまが
歌舞伎様式の中で描かれていました。

 民谷伊右衛門役の片岡愛之助が
歌舞伎で云う「色悪」の悪の華やぎ、非業さを
出していたように感じました。
その妻、お岩役の中村七之助も
産後の肥立ちが悪い体の弱さと父の敵討ちを忘れない精神の強さ、
伊右衛門への想いと自分を非業な仕打ちで裏切る伊右衛門への
揺れる両軸の気持ちをを
よく表して悲哀と凄味がありました。

      
 お岩の御霊が提灯抜けする仕掛けがドキッとしすごかった。
あと、お芝居の後半で、
仇討で伊右衛門を切る与茂七(中村七之助三役の一つ)と
小仏小平の妻、お花(中村壱太郎)
そして薬屋直助(市川中車)
殺された民谷伊右衛門(片岡愛之助)の四人が
舞台上でそろってストップモーションで
それぞれの見得を切るところが

         (歌舞伎美人より、画像印刷)
すごーーーーーくかっこよく素敵でした。
役者さんたちの表現力、みんな皆、凄い。

玉三郎特別公演へ行ってきました2019/03/22 11:16

 指折り数え待っていた
「坂東玉三郎特別公演」
玉三郎公演パンフ

  一、 壇浦兜軍記 阿古屋

  二、 太刀盗人

  三、 傾城雪吉原

       (傾城 雪の吉原)      (阿古屋 胡弓を弾いている)
                        (切なさを感じる音色)
 観させてもらっている自分の存在が気恥ずかしい、
「玉三郎美」の極致を堪能しました。
 
 遊君 阿古屋の 
花魁打掛(今回南座公演を前に西陣織で新調されたとか、、) 
ものすごくきらびやかで
花道近くから観たのですが
あ~~ 玉三郎さましか 着こなせないんじゃないか
と思いました。
 玉三郎さまのお顔より つい、
着物に目が行ってる間に
通り過ぎて舞台方向へ、、、。
あ、あ、あ、、、、。
 役者としてすごく自分を律し心身を鍛え
極限まで役になりきるさま。
そこに全く無理が見えず、、、。

(そこが正直なんか物足りなくも感じる未熟者の私、、、)

すごいです。

坂東彦三郎さん、亀蔵さん兄弟も味があって すごく素敵でした。


       (買った ブロマイド)
富姫
        (天守物語・富姫↑) 綺麗だな~と買ったブロマイド)
        (どうするねん?)
        (歌舞伎チケット帳に挟んでおこうかな、、)

  

玉三郎特別公演のチケット購入しました2019/01/23 15:34

パンフレット
  (画像クリックで拡大します)

 三月。
 南座。


 坂東玉三郎特別公演。

「壇ノ浦兜軍記 阿古屋」
「太刀盗人」
「傾城雪吉原」

 先日、発売日にインフルエンザで学級閉鎖になった子を預かり
バタバタ、、。
 発売開始時間を一時間後に申し込んだから
ちょっと希望の席より後ろになってしまったけど
ポチッと予約したチケットが届きました。

 12月の歌舞伎座での
玉三郎、中村梅枝、中村児太郎の
日替わりの阿古屋もすっごくすっごく観たかった。
(行けなかったけど、、)

去年、玉三郎さん、若手をすごく育てようと
精力的に一緒に舞台に立ったり
後ろから教えたりしておられた。

早くしっかり見ておかなくっちゃ、
倒れられたらどうしよって
すごく不安になっちゃって、、。

隙のない美しさに酔いしれるのが楽しみです。

 チケット、もう残り 僅からしいです。

再び南座へ・贅沢な観劇2018/11/19 11:21

 先日の夜の部に続き、
昼の部も観てきました。
久しぶりの南座開場で
ついつい奮発した。
一公演昼の部夜の部と鑑賞するのは初めてのこと。
よかったぁぁぁぁ~~~~(#^.^#)
 やっぱり歌舞伎鑑賞は着物で行きたいと
ハンガーに吊るしたままの着物にそでを通し
出向きました。(笑;;)

「連獅子」

獅子踊り。

親子の情と厳しさ、愛らしさが伝わり
見ごたえある連獅子でした。
途中、親獅子に怖気づいて
花道をものすごい速さで後ろ走りする
染五郎君もかっこよかった!
今は伸び盛りで
楽しくて仕方ないんと違うかな。
毛振り(獅子振り)の最後のほうの速さ、勢い、
幸四郎はさすが。
そめごろうくんは最後足が少しふらついていましたが
やり遂げました。

休憩時間に舞台写真を見に行き
これ↓買いました。
獅子振り


幸四郎の弁慶
       (夜の部・勧進帳の幸四郎弁慶)

「封印切(新町井筒屋の場)」

仁左衛門さんの忠兵衛役。
色っぽくいなせで
背中に哀愁があってそれでいて軽やかで
いいですね。
仁左衛門さんはいい。
でもこの深い哀愁。、
文楽人形浄瑠璃で観たい演目かな。。。


   (幸四郎色、紋の手ぬぐい、クッキー、とらや隈取り羊羹
     買いました)

南座吉例顔見世興行を観に2018/11/15 14:32

 久々の南座観劇!!

 新 染五郎君の口上も聞きたいから
口上


友だちと待ち合わせ、まずは夜の部へ。

 松本白鴎、松本幸四郎、市川染五郎の
襲名披露を楽しんできました。

久々に着物で


       (久々に着物を着つけて、、何となくシャンとした気分に)




       (天井近く↑デザインは変えてないらしい)
 歌舞伎が大好き!感が漂う
同じ空気の中で
直に役者魂!を感じられるのは
とってもとっても贅沢な 御馳走をいただいた気分でした。

 仁左衛門さんは相変わらず無理なく声がよく通り
口上で 新 幸四郎さんへの期待感、愛情が
観客の私たちに素直に伝わり
いつまでも花があって素敵な歌舞伎役者さん。

 勧進帳での幸四郎さんの弁慶!!

勧進帳

とってもいい感じに力が入っていて
意気込みを感じ
これからもっと素敵な役者さんになられるだろうな。。

 勧進帳で、後見の方が淡々と無表情で
でも きびきびとしたしぐさで
弁慶の数珠等の小物を渡したり受け取ったり
汗で崩れた?隈取り化粧を後ろでささっと直すしぐさが
激しい弁慶の動きと見栄きりを支え
素敵でした。

「團菊祭五月大歌舞伎」を観に2018/05/07 14:40

  GW、横浜のオマゴチャンの顔を見に行きがてら
「團菊祭五月大歌舞伎」を観に
歌舞伎座に足を運んできました。
富士山

歌舞伎座前




  昼の部 「雷神不動北山櫻」

 (鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王)
  この↑善悪いろんな一人五役の海老蔵が
なかなかの迫力、エンターテイメント性豊かで
ちょっと疲れた感の心配も感じつつ
いやぁ、
めっちゃめちゃ、
楽しかったです。(#^.^#)

       (二階部分に展示されお参りした 不動明王)

 文屋豊秀を演じた尾上松也が陰陽師の安倍清行を探しに行く場面で
舞台から客席通路に下り(観客へのサービス演出?)
捜し歩いたのですが
あのぉ~~ついつい
ほんと目の前で自分と目が合った!! 
とポオ~ッ~~! (#^.^#)
 己の年を完全に忘れ ほほを染め
恥ずかしくて下を向いちゃいました。

 彼はいっぱいいろんな芝居に出ています。
身体も大きいし男前やし華があるから
これからどんな歌舞伎役者になるか
とても楽しみです。

    (ちょっとオマゴチャンたちに買ったおみやげ)

坂東玉三郎初春特別舞踊公演観てきました2018/01/15 13:37

 大阪松竹座に
「坂東玉三郎初春特別舞踊公演」を
劇場内の大パネル

観に出かけてきました。

 最近は演出なども増えているようだし、
今年は「越路吹雪」さんの歌をコンサートでやるみたいだし、
まだ終活というには早いでしょうが
やっぱり観られるうち、わが身も動けるうちに行ってこようと
これまた、前夜オマゴチャンたちがお泊りに来て
バタバタしていたのですが
やっぱり拙い着付けで
着物お出かけしてきました。

 演目は
   ◆ お年賀口上  
   ◆ 元禄花見踊  
   ◆ 秋の色種  
   ◆ 鷺娘  
   ◆ 傾城

 上方公演なので
一緒に踊られた「中村壱太郎」ファンの観客も
多い雰囲気がありました。
 壱太郎さんが一人で踊られた「鷺娘」
着物の早変わりが素敵でした。
(いつもながら黒子さんのきびきびした立ち居振る舞いも好きです)
最後の方は壱太郎さんの胸元が
汗でグショグショ ぐっしょり、、、。
何となく玉三郎さんはこんなにぬれないんやろし、
この状態は見せたくないやろなと思った。

 「傾城」の玉三郎さんはほんとに隙がない
美しさでした。
花魁まで上り詰めるにはいろんなことが
その人生にあるのでしょうが
そんなことはみじんも感じさせない
凛とした美の極致が 頭髪から姿かたち、打掛、着物、足先まで
ため息でした。

今井
      (お昼ご飯は今井で一品付きのたぬきそばを、、)

法善寺横丁

水かけ不動
       (たくさんのお方が水をかけてお参りするから苔がもこもこ)

松竹座前にて

猿之助さんのワンピースを観に~2016/03/20 18:54

 澤瀉屋 スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」

 猿之助さんの新たな挑戦を観てきました。
大阪松竹座前
       (大阪松竹座前)

ワンピース・幕

 漫画のワンピースの話も知らないままの観劇となり、
不安も有りの中で、
でも期待感が勝ってって感じで
観ましたが
CGをふんだんに使った演出にも違和感なく、
楽しみました。

 改めて猿之助さんや猿翁さんの作るスーパー歌舞伎の
醍醐味を感じました。

 早変わりと宙乗りはやはり引き込まれる。

 私の隣の席の若いお嬢さん連れは
笑い、踊り、歌い、泣いての ノリノリで
うらやましい限りでした。 !(^^)!
ルフィー役の猿之助
          (パンフレットより)

 客席との一体感は今回猿之助さんの演出の
一つの狙いだったみたい。

 宙乗りで一階席、二階席、三階席とすべての席に
さりげなく嫌味なく目くばせする猿之助さん。
(オババの私でさえ、あっ、いま!、わ、私と
目が合ったかしら、、うるる、、)
( ^)o(^ ) ( ^)o(^ ) ( ^)o(^ )

 あと密かに 坂東巳之助さんの成長を応援しているのですが
いい味を出してきてはるのではないでしょうか。。。
(よくわかってないのに偉そうで恥ずかし、、、)(ー_ー)!!

 若い歌舞伎役者さんたちが伸び伸び舞台を動き回っているのも
いいなあと、、、。

 古典物のほうがやっぱり気持ちが入るかなって気もするけど
こういう試みも 楽しかった!!

 次は玉三郎さんを観に行きたいなぁ。。。

 歌舞伎、好きです!

竹本座跡地
      (松竹座すぐ近くのスターバックス横に 
       人形浄瑠璃・竹本座跡地がありました)