国立国際美術館へ2008/04/10 17:02

エミリーの絵
 大阪・中之島 国立国際美術館へ
『アボリジニが生んだ天才画家
「エミリー・ウングワレー」展』を観に行ってきた。

 「お母さんはこんがり焼けばアボリジニ族の女の人に似てるよ」と
聖地には入れないけどその周りの場所で、
外来種の木や雑草を駆除、刈り取るプロジェクトボランティアを
現地で一月ほど寝泊まり作業でしたことのある娘に
言われた言葉が頭から離れない。
親近感もあって
その娘と一緒に観てきました。

エミリー(1910頃生まれー1996)の展示絵は
オーストラリアがやっと彼らに土地を返し
先住民保護と自立支援政策を始め、
(エミリーにとっては晩年の8年間)
カンヴァス画の材料をもらい描き始め、残された作品群。

 色遣い(組み合わせ)がとても綺麗で優しくてダイナミック。
特に茶系の大地色にキュンとする。
文字を持たない文化が生んだ色や線だから
ぐいぐい伝わってくるエネルギーを感じる。
絵が生きている。

 食用であるヤムイモの根や茎や種や花をいっぱい描いている。
自然と大地と寄り添って人の命はあるんだよって聞こえる。

 死の二週間前の3日で24点の作品も描いている。
太い筆運びと色調の優しさ、強さを前に
惹かれる。足の裏が熱くなる。
彼女は死期をわかって受け止め描いたのだろうか?
                 (13日まで)

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