ドキュメンタリー映画「紫」を観た ― 2013/05/18 22:59

(↑映画館のポスターを携帯で撮ったもの。ボケてます)
17日(金)の上映最終日。
これを逃したら遠路まで足を運ばなアカンわと
曇った心をバタバタと奮い立たせ、京都シネマへ行ってきた。
「どんな色が好きなんですか」
映画を撮っている川瀬美香さんの声。
「紫やね。一番難しく美しく古い高貴な色」
答えるは「染司よしおか」の吉岡幸雄さん。
実際のセリフは違ったかもだけどこんなニュアンス、、、。
大分県竹田の紫草の栽培地が映る。
栽培者の「これがなかなか難しい」の声。
もともと家業の染家を継ぐことになるまでは
美術本出版をしていた吉岡さん。
こだわりあるアーティストで、その一番のこだわりは
古代からの手法で天然植物から色をもらう事。
だからその色を守るため栽培契約農家を探す。説得する。
日照りが続いたり。長雨になったり、虫にやられたり、
そんな面倒な自然にゆだねる植物の色は
何回も重ね染めすることで深い鮮やかな色になる。
椿、たで藍、紅花、あちこちに出向き栽培を依頼する。
吉岡さんは言った。
「日本の色といえば侘びやさび色と言われがちだが
奈良の唐招提寺の古い文献を見ても昔からよりあざやかで
深い色があった。」
「今の人は着やすい考えない服ばかり着ているから
晴れ着を着る感覚が薄れ色を取り込む心も無くなっている」
吉岡さんの追求する色を実際に染めるのは
染職人の福田伝士さん。
石臼の上で紫草の根をつぶし湯気の立つ湯の中で
色を出し何度も染める作業を淡々とこなす、その醸し出される
雰囲気はとても魅力的に感じた。
「難しいこと、誰もやりたがらないことをするのは面白い」と笑う一方で
「辞めたいと思ったことも一回や十回でなく何百回」とも。
この両方の言葉の間の重みと出来上がりの誇りと昔色の再現美の
畏怖と楽しさも感じられる素敵な人に感じ、感謝したくなった。
染織家で織師で人間国宝でもある「志村ふくみ」さんと
求める日本人の色、心は一緒の様でありながら微妙な違いも
感じた。何であるかはわからないけど、、、。
17日(金)の上映最終日。
これを逃したら遠路まで足を運ばなアカンわと
曇った心をバタバタと奮い立たせ、京都シネマへ行ってきた。
「どんな色が好きなんですか」
映画を撮っている川瀬美香さんの声。
「紫やね。一番難しく美しく古い高貴な色」
答えるは「染司よしおか」の吉岡幸雄さん。
実際のセリフは違ったかもだけどこんなニュアンス、、、。
大分県竹田の紫草の栽培地が映る。
栽培者の「これがなかなか難しい」の声。
もともと家業の染家を継ぐことになるまでは
美術本出版をしていた吉岡さん。
こだわりあるアーティストで、その一番のこだわりは
古代からの手法で天然植物から色をもらう事。
だからその色を守るため栽培契約農家を探す。説得する。
日照りが続いたり。長雨になったり、虫にやられたり、
そんな面倒な自然にゆだねる植物の色は
何回も重ね染めすることで深い鮮やかな色になる。
椿、たで藍、紅花、あちこちに出向き栽培を依頼する。
吉岡さんは言った。
「日本の色といえば侘びやさび色と言われがちだが
奈良の唐招提寺の古い文献を見ても昔からよりあざやかで
深い色があった。」
「今の人は着やすい考えない服ばかり着ているから
晴れ着を着る感覚が薄れ色を取り込む心も無くなっている」
吉岡さんの追求する色を実際に染めるのは
染職人の福田伝士さん。
石臼の上で紫草の根をつぶし湯気の立つ湯の中で
色を出し何度も染める作業を淡々とこなす、その醸し出される
雰囲気はとても魅力的に感じた。
「難しいこと、誰もやりたがらないことをするのは面白い」と笑う一方で
「辞めたいと思ったことも一回や十回でなく何百回」とも。
この両方の言葉の間の重みと出来上がりの誇りと昔色の再現美の
畏怖と楽しさも感じられる素敵な人に感じ、感謝したくなった。
染織家で織師で人間国宝でもある「志村ふくみ」さんと
求める日本人の色、心は一緒の様でありながら微妙な違いも
感じた。何であるかはわからないけど、、、。
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