志村ふくみさんのお話2009/08/11 01:30

志村ふくみ講演
 日曜日、滋賀の淡海ホールで行われた、
滋賀県立近代美術館主催・
「滋賀の文化と環境を語る」を聴きに行ってきました。

 知事の嘉田由紀子氏が聞き役となり染織作家で人間国宝でもある
志村ふくみさんの話を聞き出す感じの対談形式でした。
 
 志村さんの着物の展示は二度ほどうっとり見に行った事があり
出版されている本も2冊ほど読んだことがあり、
是非この機会に一度お目にかかって声や実際の人となりを
感じてみたかったので、母の古い二重紗の着物に夏帯を締め、
蒸し暑さにもやせ我慢、クールジェルを首の後ろと脇近くに塗り込んで
出かけました。

 15時開始の5分前に会場入りしぐるり見回したけど
予想に反し着物姿の人は皆無で一人寂しく、隅っこ側を見つけて
座った。

 志村先生は大正13年生まれでもうすぐ85歳。
でも沖縄の白地系に縦のストライプの入った麻の着物姿で
現れた先生はしっかりした足取りで
背も、小柄な嘉田知事さんより大きく、力強さに驚かされた。
 
 お話は読んでいる本と重複する部分も多かったけど
琵琶湖の湖面の色、そこに射し込む夕日の輝きが大好きなこと、
自然界の草木がその体内で秘めている色を頂き、
糸を染め織る作業の中、前衛は伝統と言い切られるように、
自分独自の感性(確信)で染織を続けておられることが
とてもとてもよくわかりました。

 滋賀近代美術館に着物をいくつも寄贈されているように
現代アートがとても好きで、
インスピレーション(訴えかけてくるもの)を得ておられる見たいです。

 「最初に賞をもらった作品をもしかしたら超えていないかもしれない」
と言われたけど、
必死になって技術を身につけもがき苦しみ、
子供も養っていくために
緊迫した自分の生きる道を探りきったときの色、織りに
魂が入り込んでいる、それを超えるのは技術や年月では
無いという面があるということなんでしょうか。
 とても心に残りました。

 帰り、祇園新橋で待ち合わせていた家族と
久しぶりのごちそうを優雅にいただきました。
時々心が上の空になりながら、、、、、。

 志村先生の一番の好物は「鮒寿司」だそうで、
無駄のない発酵食品の元祖でもある力をもらえる
美味しさだそう、、、、、。

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