鎮魂2007/08/01 23:34

河合隼雄の本
 先日、心理学者で心理療法家の河合隼雄さんが亡くなられましたね。
去年の8月、奈良の自宅で脳梗塞で倒れられてから11ヶ月。
意識が戻ることなく旅立たれた....。

 上手くいえないけど、私にとってもやもやの壁を静かに少し開けてくれる
人ってイメージでこの一年症状がとても気になっていたのでちょっと放心。

 民話や童話、昔の母系社会に日本的霊性を見た人でもあると思う。
精神療法に箱庭療法を取り入れたことで有名ですが、
じっと見て聞いて静かに深く寄り添うところがすごいと思うし、
それでいて日本人の本来持つ鷹揚さ、心理の奥底の
「底抜けのアッケラカン」を信じていた人だ。

 「外から自分たちを見る目=死者の目からこの世界を見ることが出来たとき
人の心は溶解するだろう」とおっしゃってられるようですが、
まだ私の理解力はもやっとじょうたいだけど、反芻していきたい部分。

 夏目漱石の「道草」を題材に
人それぞれ人生にいくつも降りかかる災難を「自分を生きる」うえでの
道草=「人生の親戚」ととらえれば、「自分の祈りを深めることはできる」

 死者と話をすることはとても心膨らむことだと信じているわたし。

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