講演を聴いた2007/04/14 22:30

志村さんの作品(本から撮)
 「志村ふくみの紬織り」という、
滋賀県立近代美術館員 桑山俊道(工芸美術専門)氏の
講演を聞いてきた。
 その人となり作品の特徴をあげれば、
こじんまりとまとまることなく独自性を作っていく作家で、
自分が目指してよしとするものに
自由で挑戦的で伸びやか、革新的、そして何より順応性のある方らしい。

◆作品の特色:
一、素材:絹のつむぎ
(養蚕農家で美しい繭を出荷後の真綿→廃物を温め糸を取り出す)
(一つの繭をつぶし、そこから糸を拾っていく)
横糸に絹糸、縦糸に紬糸を使う

二、植物染料を自分で染める
(自然から色を頂く)
三、手機(てばた)で平織り(縞→縦、格子→縦と横、
              ぼかし、絣)をアレンジ

◆製作の基本:
色彩を第一に考える
(自分で染めた多種の染糸=色糸を工房の部屋一面に並べ
その色からインスピレーションを得る)
(絹糸はいつでも調達できるが植物染料には時期があり、芽吹き時などに
集中して色集めをすることになるから)

ふくみさんの織色はほんとに心が洗われ、ひろがる美。
時には静かに美術館に眺めに行きたい。

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