うきうき探し帖（心象スケッチ）

　「バアバ、太鼓祭り見たいから、保育園、おやつの前にお迎え来てね」
何度も念を押され
４歳のオマゴチャンの強い希望で久しぶりに祭り見物をしてきた。
　宮入りは 高良神社前、

初夏の風物詩「太鼓まつり」は、
江戸時代後期、太鼓をのせた大きな「屋形御輿」が町内ごとに作られ、
現在では市内４地区で男衆約150人が、担ぎねり歩く。
今年の参加は２地区、二つの御輿と子供みこしがいくつか。
あとの２地区は平日に担ぎ手を確保できず日曜に巡行したらしい。

　うちのオマゴチャンは二人ともほんとに祭り好きだ。
自分の家近くの神社の祭りも行くし、
父親の里の祭り（これはおじいちゃんの顔で御輿に乗せてもらえる）も行く。
　１歳の子もベビーカーの中で太鼓の音に合わせ両手を伸ばし
前後に振ってリズムをとっているし
４歳の子は休憩の多い屋形御輿の後ろや横の歩道から、

じっと見ている。

　　　　　　　　　　　　　　　　（茹で卵をもらって食べるオマゴチャン）
やっぱり非日常のおもしろさを感じるのか、体をめぐる血か？

　まあ、はるか昔、私も
近所のしっかり者男子に
頼りない組、数人の一人として連れて行ってもらったことがある。
隣町の神社の祭りというより境内の縁日（出店）を楽しみに歩いて行った。
ヨーヨーつり、箱いっぱいのピーピー鳴くひよこ、
金魚すくい、ぜんまい仕掛けのブリキおもちゃ、水あめなど
目を輝かせて見たのを覚えている。
しかし、彼は頼りない子たちをどう集合させまた帰宅させたんだろう？？
全然覚えてない。
ただ足が痛くなるくらい歩いてあるいた記憶がかすかにある。
昔の子は忍耐強く面倒見が良かったのだろう。
もっとも、連れて行ってもらったのはこれ１度きりだったと思う。
もう時代が親と一緒に行くようになったのだと思う。

　さてオマゴチャンは３００円のくじ引きで

空気の入ったビニール製の刀をもらい
大満足で振り回しながら帰宅した。いい夢を見てね。