頂き物の着物2013/06/01 19:08

 今日、亡き伯母の法要と納骨を済ませ、
着物は貴女が見て下さいねと言われ、湿った箪笥の引き出しを開けてみました。
思ったよりたくさんの着物がありました。
保管が悪いのですが踊り用の着物が多かった気がします。
 満92歳で亡くなった伯母は難しい人でした。
 正直、育ちが不幸な人でした。
 どうして人格者といえる亡き伯父がこの人を妻にしたのか???でした。
 もう亡くなって10年以上経つからいいかなって思うけど、
伯父は幼くして小児麻痺を患い、10歳年長の故義父がよく川向うの名医?まで治療に
連れて行ったと聞いています。
 義母に結婚の条件に義父から「弟の面倒を一生見ること」って言われたって聞いたことがあります。
 私も正直伯父は好きでしたが伯母はどのように接していいか理解が難しい人でした。
伯父が亡くなった後の数カ月、深夜に何度も我が家の電話ベルが鳴り、
寝起きの悪い夫に代わり真夜中、伯母の家まで(1キロ弱ですが)車を走らせ、
いろいろ昔話を聞きました。
 人の出会いはある意味でこぼこのパズルを埋めるようなものでもあると思います。
だからこの夫婦の形もこれで有りだったのだと思います。
子供のいないその伯父夫婦。
ゆとりの出来た伯父が伯母にプレゼントしたのが
この着物だったのでは
ないでしょうか、、、。

 洗い張りをし私サイズに仕立て直してもらい着てみたいと思っています。
一緒に見つけたリバーシブルの細帯と共に
とりあえず、懇意の悉皆屋さんに相談してみるつもりです。