食のドキュメンタリーを観に行く2012/11/22 13:52

 先日、友達2人とココン烏丸で待ち合わせ、3Fの京都シネマへ。
 今年88歳米寿を迎えられ、ますます先鋭な料理家・辰巳芳子さんを撮ったドキュメント映画
「天のしずく」―いのちのスープ を
映画館入口
観てきた。
  (監督・脚本 河邑厚徳)
天のしずく→ http://tennoshizuku.com
 田か畑か山裾辺りで風に揺れる緑の葉。
草笛光子の朗読で「おつゆ」「おつゆが天の恵みでいのちの元、、、、」のような言葉が続いた。

 あ~懐かしい。
最近おつゆって言葉使ってないな~
小さい頃、「おつゆ、よそって」って母が言ったな~
 (お椀に鍋の汁ものを入れてという意味)
おつゆって確かに優しい死語にしたくない日本語やな
と思いながら画面を観た。
 辰巳芳子さんの
日本の食は日本の(自国の)土で賄うって事の大切さを
しみじみ体感、啓蒙しておられる姿にほんと!感服!
年を取られても背が高く凛とした美貌、
何より、木べらでお鍋をかきまぜる手の綺麗さに
近寄りがたい高貴な遺伝子を感じるような、
あるいはもう懐に入って信奉するしかないような雰囲気に
少し戸惑いもあったけど、
戦争末期、フィリピンに出征する夫と3週間だけの結婚生活。(戦死)
戦後勤めるもすぐ結核を患い15年の療養生活をされたと初めて知り
その佇まいのありようにすとんと来るものがあった。
 嬉しいことに
800円で買ったパンフレットに映画中のレシピがちゃんと載っていた。
一番に作りたいのは「玄米スープ」
玄米スープ

無農薬の玄米(1/2カップ)を洗ってしばらく水分を吸わせ、
小麦色になるまでいり、
昆布、梅干し1、水5カップで中火から弱火にし30分煮出す(エキスを抽出)
我が家には漢方薬を煎じる土瓶があるから、それで作ってみようかな。
 映画の後、昼ごはんをこんなところで
美郷入口
頂きました。
町家レストラン、
Ristorante 美郷( みさと )
http://mrmd.co.jp/misato/
(京野菜をふんだんに使ったイタリアン系のお店。
ワインもいっぱい並んでます。予約を入れておいた方が無難な
人気店)
 さてさて食べながらの
パスタ
     (ランチコースの中の↑一品)
映画話。
私が、
あの里芋の葉に貯まった水を
コップに入れて持ち帰り
料理に使うのかなと思ったらお習字の墨摺りに使ったんやと疑問を口にしたら
友の一人が、
七夕の頃、サトイモの葉に溜まった夜露を集めて墨をすり、
その墨で文字を綴ると字が上達する事やと教えてくれた。
 そうか、それが天のしずくとつながるんだねと納得。
乾田直播、畑としての大豆栽培の交互の作物作りが日本の食を支えるってことに
超感動していたら
滋賀県の友達に
うちの辺りではコメ作りの休耕田ではどこもみな大豆を作っているよと
当り前のことのように教えてくれた。
一人で観に行ったのではわからないことを教えてもらえる。
こんな観賞日もいいものだ。
 ポタージュのいろいろバリエーションも白和えも心臓焼き(厚焼き卵)も
丁寧にゆっくり誰かのために心をこめて作ってみるつもり。



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