阿弥陀寺 ― 2006/09/03 23:21
初めて訪れた洛北大原、その北の端、
古知谷の山中にぽつんとある静寂そのもののお寺。
包み込んでくれる穏やかな静けさがたまらない。
下の駐車場から緩やかに654mほど上がっていく坂道。
ツクツクボウシが鳴く、自然の樹木の中を歩いていくうちに
参拝する心の内が出来上がっていく感じ。
ここは慶長14年(1609年)弾誓上人が開基された如法念佛の道場。
弾誓上人が生き仏として念仏を唱えながら石棺に入ってミイラとなっているという
岩屋が祭られたところもあり、
霊場的ひんやり感があります。
本殿中央の仏像のお顔は修行を超えた臨場感を感じる
ちょっときりっとしたお顔で思わずすぐ手を合わせた。
http://www.onsen-ryokou.com/area05/find69_j.htm
(詳しく紹介された↑個人の方のページです)
その近くにある登り口から焼杉山に向かい、
中途の見晴らしのいいところまでいき、遅くなるのも嫌なので
引き返して帰宅した。
またいつか行きたいなっ。
読書の秋の始まり ― 2006/09/23 22:36
思うように活字が胸に染みてこなく、
ついつい読みかけの本がベット横に埃を被って
無造作に積んである。
そんな中、久しぶりに小川洋子著「凍りついた香り」を
一気に読んだ。
読めただけでも心地よかった。
香水を作る調香師の恋人が自死した。
なぜ?のなぞを紐解きながら、過去の彼を
訪ねていく中で、より彼を感じる豊穣な”記憶の泉”
そんな内容です。
小川洋子さんは上手い。
ところで、心の静けさって難しい。
私などいつも支離滅裂、あちこちに気持ちが散乱。
でも一度だけ、空気も音も止まっているような
安らかさの中で安堵しきっている
目覚めた後も気持ちが満たされていて忘れられない夢があった。
これもなかなか幸せな出来事。
最近のコメント